お米には大きく分けて、長粒米、中粒米、短粒米の3種類がある。
日本のお米はご存知の通り、短粒米だ。香港というか中国の広東省は、主に長粒米が主食として好まれて食べられている。そしてタイ米もこの長粒米になる。
前述通り、タイのジャスミン米(香り米)は、大変おいしく香港でも人気がある。もちろん、一般の中国の長粒米よりも人気があり、値段も高い。
しかし、かなり昔のことであるが、タイで洪水や政策の諸事情などのために、タイ米の値段が上昇したことがあった。香港人の一般の主食である長粒米の値段が上昇したが、実際、タイ米の値上げはそれほど激しいものではなかった。しかし問題は、「その動き」を利用した「動き」である。なんと、タイ米より安いはずの中国の一般の長粒米の値段が、タイ米の値段を抜いて上昇したのである。まさしく投機的な動きだ。なんともひどい話である。
香港で、にんにくや塩などでも噂で投機的な動きで食料品価格が乱高下してしまったことがあった。まあ、それが「自由経済」の現実なのだが。
実はそれよりもっと変な動きが過去にあった。いわゆる日本米の「風評被害」の時である。この一般に食べられている長粒米の値段は上昇する一方に対し、代用で食されるはずの日本の短粒米の価格は逆に下落していったのである。日本からの輸入で当時はかなりの円高というのに値段は落ちる一方。その引き金にもなったからくりは問題があることなので、ここでは書かない。また日本米に対して、当時、風評などを含めて不安を持つ層などが、米国のカリフォルニア米などの中粒米に乗り換えて値段もしっかりしていたが、これが短粒米の値下げや、中東の事情などで価格が落ち気味でも値段が上がるという、わけのわからない動きになった。日本米はあれから海外での日本食ブームなどで持ち直し、今では円安でもそこそこ値段も高いが、あの事件以来、安くて美味しいということで評判だった米国のカリフォルニア米のいくつかのブランド米は、今では高級米扱いになって時には日本米よりも高いものさえある。
当たり前の話だが、生きていくには「食料」は大切だ。それを市場経済だけを重視すると大変な事になる。香港やシンガポールみたいな都市国家や食料自給率が100%を超えている国ならまだわかる。でも問題は、そうではない国の場合なのだが。
しかしながら今では日本米も海外ではかなり市民権を得たが、ただ一つ気になることがある。個人的には海外でそこまで日本米を食していない。日本米がタイ米などに比べて高いからということだけではない。タイ米は日本米に比べヘルシーで、日本米はどうしても糖分が気になってしまうからだ。確かに「コシヒカリ」種は美味しいが、個人的には今では少数派になってしまった「ササニシキ」の方が好きだった。実際以前、日本から輸入した「ササニシキ」を海外の友人に食べさせたことがった。その「ササニシキ」が特に良いものであったこともあったが、その味の美味しさに驚いていた様子であった。しかも健康ブームはいまだに続いている。日本でも玄米などがブームになったが、海外でもそうである。なんだか日本の場合、お米も野菜も果物も健康ブームとは逆に甘さばかりを追求しているように思えるのだが。



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