もうがまんできない

音楽

JAGATARAは、「財団法人じゃがたら」と名乗っていた時から、噂には聞いていた。しかしどちらかというと、う○ちを食ったとか上半身裸のお姉さんがコーラスをしているとか、それこそギミック的な噂ばかりで、なんだか話題先行過ぎて音すら聞こうとしなかった。
しかし一度だけ、NHKのFMの番組でたまたま少しだけ聴いたのであるが、その音は、ファンクで、また自分が好きなトーキング・ヘッズみたいな音の印象を受けて、結構良いロック・バンドだなと思い、それから一度きちんと曲を聴いてみたいなと思ったが、結局聴くチャンスもなく、その時海外転勤のために、日本を離れてしまった。

93年の頃だったか、日経新聞を読んでいたら、下の方に結構大きく、JAGATARAの「BEST of JAGATARA ~西暦2000年分の反省~」のCDの広告が出ていた。その広告で、あのヴォーカルでJAGATARAの中心的な江戸アケミ氏がもうこの世にいないことを知った。

それからかなりの年月が経ち、ある時、香港のモンコックの某店で、何故か、「ナンのこっちゃい HISTORY-JAGATARA」のDVD全3巻の3巻のみが、新古品で、ポツンと売っていた。しかも、香港だから何のDVDなのか、みんなわからないのであろう、売れないので捨て値処分であった。一度聴いてみたかったので即買いした。そしてさっそくDVDを見た。驚いた。ショックを受けた。特に20分を超える「SUPER STAR?」のライブは圧巻であった。特にそのライヴは何度も何度も繰り返し聴いた。
そして日本で、このDVDの1巻と2巻を購入し、また、いくつかのアルバムも購入した。聴けば聴くほど、こんな凄いバンドだったと痛感した。ただ、たぶん、リアルタイムで聴いていても、その凄さは理解できなかったのかもしれない。ある意味、あのバブルの頃では、早すぎたのだ。

しかも、JAGATARAの音楽自体が、まるで、ひとつの、音楽により悟りを開こうとするJAGATARA教みたいな要素があって、「SUPER STAR?」はその集大成的な最高傑作だと思った。その歌詞は、冒頭、元々女好きの「おかまのジョニー」とか、一見、わけのわからない与太話のようなストーリー展開なのだが、そこから始まる詩の深さは限りがない。笑うかもしれないが、「人」、「人生」の本質を考える上で、ある人はこの曲で悟りまで開くかもしれない。
そう言えば、以前、何かの番組で美輪明宏氏が、「美輪さんは男なのか女なのか」の問いに対し、観音様に例えて話ていたことを思い出す。観音様は、人によって、男になり、女になる。
最後の部分では何度聴いても何故か感動で涙が出てしまう。この曲である意味、救われるのだ。「笑い飛ばせ、今直ぐに、すべての事はへっちゃらさ」なのだ。そして「男も女も子供も」SUPER STARも関係ないのだ。そして、そういう意味も含めて本名とは違う、江戸「アケミ」の名で良いのかもしれない。

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